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文献詳細

雑誌文献

検査と技術38巻6号

2010年06月発行

文献概要

トピックス

便による新生児・乳児消化管アレルギー検査―便中好酸球検出方法

著者: 岩田幸蔵1

所属機関: 1医療法人宏潤会だいどうクリニック検査科

ページ範囲:P.450 - P.452

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はじめに

 新生児・乳児のミルクや母乳に対する消化管アレルギーは近年,患者数が急増しつつあると言われている.その症状の多くは,下痢・血便・下血・嘔吐などである.当院でも年間4~5名の患者に発症がみられる.

 当院検査科では,このアレルギー疾患の補助検査として便中好酸球検査を行っていたが,生便からの陽性はなかった.そこで,好酸球の検出を高めるために小児科と連携し,検体採取から処理までの一連の作業(肛門生食注入直腸洗浄好酸球検査法)を考案し効果を上げたので本稿においてこれを示す.

参考文献

1) 新生児―乳児アレルギー疾患研究会:新生児―乳児消化管アレルギー診断治療指針,2010
2) 野村伊知郎:Food Protein-Induced Enterocolitis Syndrome(FPIES),臨床,病態のまとめと診断治療指針作成.日本小児アレルギー学会誌 23:34-47,2009
3) 寺田明彦:好酸球の生物学的基礎と臨床治験.日小血会誌 18:1-8,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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