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文献概要
はじめに
新生児・乳児のミルクや母乳に対する消化管アレルギーは近年,患者数が急増しつつあると言われている.その症状の多くは,下痢・血便・下血・嘔吐などである.当院でも年間4~5名の患者に発症がみられる.
当院検査科では,このアレルギー疾患の補助検査として便中好酸球検査を行っていたが,生便からの陽性はなかった.そこで,好酸球の検出を高めるために小児科と連携し,検体採取から処理までの一連の作業(肛門生食注入直腸洗浄好酸球検査法)を考案し効果を上げたので本稿においてこれを示す.
新生児・乳児のミルクや母乳に対する消化管アレルギーは近年,患者数が急増しつつあると言われている.その症状の多くは,下痢・血便・下血・嘔吐などである.当院でも年間4~5名の患者に発症がみられる.
当院検査科では,このアレルギー疾患の補助検査として便中好酸球検査を行っていたが,生便からの陽性はなかった.そこで,好酸球の検出を高めるために小児科と連携し,検体採取から処理までの一連の作業(肛門生食注入直腸洗浄好酸球検査法)を考案し効果を上げたので本稿においてこれを示す.
参考文献
1) 新生児―乳児アレルギー疾患研究会:新生児―乳児消化管アレルギー診断治療指針,2010
2) 野村伊知郎:Food Protein-Induced Enterocolitis Syndrome(FPIES),臨床,病態のまとめと診断治療指針作成.日本小児アレルギー学会誌 23:34-47,2009
3) 寺田明彦:好酸球の生物学的基礎と臨床治験.日小血会誌 18:1-8,2003
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