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文献詳細

雑誌文献

検査と技術38巻7号

2010年07月発行

文献概要

病気のはなし

日本脳炎と新しい日本脳炎ワクチン

著者: 宮崎千明1

所属機関: 1福岡市立西部医療センター

ページ範囲:P.500 - P.504

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サマリー

 日本脳炎は高熱,頭痛,痙攣,意識障害を主徴とし,今なお予後不良の疾患である.患者数は年間10名未満に減少したが,ウイルスはわが国の関東以西に広く存在している.2009年6月にマウス脳由来ワクチンに代わって,新ワクチン(乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン)が発売され,1期の定期接種に新ワクチンが使用され始めた.そして,2005年5月以来差し控えられていた予防接種勧奨が2010年度に再開されたので,蓄積した数百万人の未接種小児に接種が広がると思われる.

参考文献

1) 宮崎千明:日本脳炎.小児内科 36:1105-1108,2004
2) 国立感染症研究所:日本脳炎2003-2008.病原微生物検出情報 30:147-148,2009(http://idsc.nih.go.jp/iasr/30/352/tpc352-j.html)
3) 国立感染症研究所:日本脳炎Q&A改訂版(平成21年6月4日一部修正)(http://idsc.nih.go.jp/disease/JEncephalitis/QAJE.html)
4) 宮崎千明:日本脳炎ワクチンの副反応.渡辺博(編):小児科臨床ピクシス4予防接種.中山書店,pp148-149,2008
5) 宮崎千明:新旧日本脳炎ワクチンの違い.渡辺博(編):小児科臨床ピクシス4予防接種.中山書店,pp152-153,2008
6) Huanyu W, Yixing L, Xiaofeng L, et alu:uJapanese encephalitis in Mainland China. Jap J Infect Dis 62:331-336,2009
7) 厚労省健康局結核感染症課:日本脳炎に関する小委員会中間報告.(http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/03/dl/s0315-5b.pdf)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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