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文献詳細

雑誌文献

検査と技術38巻7号

2010年07月発行

文献概要

Laboratory Practice 〈病理〉

捺印細胞診の有用性(脳腫瘍以外)

著者: 浅野重之1 小野早苗2

所属機関: 1いわき市立総合磐城共立病院病理科 2いわき市立総合磐城共立病院病理科中央検査部

ページ範囲:P.551 - P.556

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はじめに

 細胞診には,①穿刺吸引,②はく離,③擦過,④捺印,⑤圧挫,⑥洗浄細胞診などがあり,簡便,経済的,反復採取が可能で,適応を慎重に選択すれば確定診断が可能となる有用な診断方法である1,2)

 一方,迅速組織診断をする際に,上記の細胞診,特に捺印細胞診を併用し,組織所見と細胞所見を総合して最終病理診断とすることは大変有用である.

 本稿では,捺印細胞診の有用性につき当院で経験した症例を用いて解説する.

参考文献

1) 水口國雄,田島康夫,吉元真,他:細胞診の基本.病理と臨床 20(臨増):7-16,2002
2) 前田昭太郎,横山宗伯,内藤善哉:臨床に呼応した迅速細胞診.日医大医会誌 1:102-109,2005
3) 川口智義,松本誠一,真鍋淳:適切な治療に際して病理診断に求めるもの.病理と臨床 17:875-880,1999
4) 亀井敏昭,渋田秀美:術中迅速細胞診:病理と臨床 20(臨増):143-149,2002
5) 中山富雄,竹中明美:肺癌におけるベッドサイド細胞診,術中捺印細胞診の判断基準と有用性.病理と臨床 27:1166-1170,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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