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文献詳細

雑誌文献

検査と技術38巻8号

2010年08月発行

文献概要

技術講座 生理

―ステップアップのための画像診断入門・6―乳腺画像診断(マンモグラフィ)

著者: 村上隆介1 汲田伸一郎1 岩野茉梨絵1 小林宏之2 松原美幸3 土屋眞一3

所属機関: 1日本医科大学放射線医学 2日本医科大学付属病院放射線科 3日本医科大学病理部

ページ範囲:P.595 - P.602

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新しい知見

 マンモトーム(Mammotome®)は画像ガイド下に,従来の針生検より確実に十分な検体が採取できる乳房専用吸引吸引式組織生検システム(vacuum-assisted biopsy system)で1),経皮的な針生検装置の一種である.主に11Gの針が使用されること,外筒・内筒それぞれに吸引圧をかけること,針の外筒を留置したまま内筒を抜き差しできること,外筒の側溝を回転させて針の周囲360°から採取できることにより,1回の穿刺で十分な量の検体を何本でも採取することが可能となった.マンモトームは通常,マンモグラフィまたは超音波の画像ガイド下に使用され,特に非触知病変の組織診断に威力を発揮している.マンモグラフィのステレオ撮影ガイド下に行われるマンモトームの適応は原則としてマンモグラフィのみで描出される病変である.悪性を疑う石灰化がよい適応である.

参考文献

1) Parker SH, Klaus AJ:Perfrming a breast biopsy with a directional, vacuum-assisted biopsy instrument. Radiographics 17:1233-1252,1997
2) 日本医学放射線学会/日本放射線技術学会マンモグラフィガイドライン委員会/乳房撮影委員会/乳房撮影専門小委員会(編):マンモグラフィガイドライン,第2版〈増補版〉.医学書院,2007
3) 日本乳癌学会(編):乳癌取扱い規約,第16版.金原出版,2008
4) 藤光律子,岡崎正敏:マンモグラフィ読影.画像診断 25:1221-1233,2005
5) 松崎佐恵子,芝英一,小林晏,他:マンモグラフィ微細石灰化病変に対するステレオガイド下Vacuum-assisted Breast Biopsy(マンモトーム生検)の有用性.日本医放会誌 65:16-22,2005
6) 遠藤登喜子:総合画像診断の進め方.乳癌の臨床 19:313-321,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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