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技術講座 生化学
日常検査値の不確かさの推定法
著者: 多田正人1 尾崎由基男1
所属機関: 1山梨大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.19 - P.27
文献購入ページに移動不確かさの推定は,新たな測定法の導入時や,測定法の変更時に実施され,日常検査値の信頼性を表現する指標であり,従来の測定法の正確さ・精密さ評価に対応する概念である.すなわち,不確かさは測定法の性能特性の一つであり,測定に関するトレーサビリティ連鎖に対し,その体系からのゆらぎを具体的な大きさで表したものが不確かさといえる.不確かさの推定に当たり実践上の留意点としては,事例ごとの測定したデータに対し,それぞれに関与する不確かさの成分がすべて含まれて,またデータの内容に適合した適切な統計手法を用いて解析することが重要である.日常検査値の不確かさの推定には,①日常検査値の不確かさの推定(基本実験),②校正による成分を別に求める日常検査値の不確かさの推定,③内部精度管理データを用いた日常検査値の不確かさの推定,の3種類のプログラムが用意されており,実施した推定実験に対応したソフトを利用する必要がある.
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