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Laboratory Practice 〈病理〉
自動免疫染色装置のピットフォールとトラブルシューティング
著者: 桑尾定仁1 河村淳平1 傳田珠美1
所属機関: 1社会医療法人財団大和会東大和病院病理・臨床検査センター
ページ範囲:P.44 - P.47
文献購入ページに移動近年,病理検査領域でも自動化が進んでいる.特に,免疫組織化学の分野での自動化がめざましく,自動免疫染色装置の導入が当たり前となった感がある.背景にあるのは分子標的治療に関連して,標的蛋白の異常(過剰)発現や標的遺伝子の増幅状態を組織切片で再現することが求められるようになったためである.具体的な事例としては,乳癌におけるHER2蛋白やHER2遺伝子の検査が挙げられる1).検査結果に高い客観性と相関性が求められるため,個人の力量に裏付けされた用手法よりも,一定の条件下で正確に検査が行われる自動免疫染色(機械法)が時代のニーズにマッチしたからである.言い換えればヒューマンエラーをなくすためとも言える.だが,機械に任せれば染色トラブルは本当に起きないのであろうか.答えは否である.本稿では自動免疫染色装置のピットフォールとトラブルシューティングについて述べ,それを取り巻くヒューマンエラーとの関係について述べる2,3).
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