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文献詳細

雑誌文献

検査と技術39巻10号

2011年09月発行

文献概要

増刊号 緊急報告すべき検査結果のすべて―すぐに使えるパニック値事典

総論

著者: 松尾収二1

所属機関: 1天理よろづ相談所病院臨床病理部

ページ範囲:P.726 - P.728

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はじめに

 1975年,Lundbergは即治療を要する危険な病態を示唆する異常値をpanic valueあるいはcritical valueと定義し,これを速報するという画期的な検査報告システムを提唱した1).このパニック値は主治医に緊急報告(速報)することによって初めて生きてくる.特にパニック値を予期していない場合,治療方針の決定に大きな影響を及ぼす.多忙な医師にとって警鐘を鳴らしてくれることはありがたいことである.しかし,至極当然なこの行為も,きちんとした態勢をとるにはそれなりの苦労が伴う.そこで,総論としてパニック値速報の運用とその留意点について言及する.

参考文献

1) Lundberg GD : The Critical-values concept. Lundberg GD (ed) : Managing the Patient-focused Laboratory. Medical Economics Co, New Jersey,pp35-42,1975
2) 日本臨床検査自動化学会:極端値・パニック値対応マニュアル.I. 極端値とパニック値.日本臨床検査自動化学会誌 30(Suppl1):9-13,2005
3) 松尾収二:パニック値.臨床検査 40:1421-1425,1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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