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増刊号 緊急報告すべき検査結果のすべて―すぐに使えるパニック値事典 Ⅰ 生化学
尿素窒素〔BUN〕
著者: 久野芳裕1 秋澤忠男1
所属機関: 1昭和大学医学部内科学講座腎臓内科学部門
ページ範囲:P.761 - P.763
文献購入ページに移動尿素窒素(blood urea nitrogen,BUN)は生体内で蛋白質が分解された際に産生される窒素化合物の1つで,同じ窒素代謝産物のアンモニアから肝細胞内のオルニチン回路を経て尿素窒素へ変換・産生される.生じた尿素窒素は腎臓の糸球体で濾過され,その80~90%は尿中から体外へ排泄されるが,一部は尿細管から再吸収される.このため,一般に腎機能障害の指標として用いられるが,以下に示すような他の病態でも値は変化するため,患者の病態と合わせて的確に評価することが重要となる.
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