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文献詳細

雑誌文献

検査と技術39巻10号

2011年09月発行

文献概要

増刊号 緊急報告すべき検査結果のすべて―すぐに使えるパニック値事典 Ⅰ 生化学

尿素窒素〔BUN〕

著者: 久野芳裕1 秋澤忠男1

所属機関: 1昭和大学医学部内科学講座腎臓内科学部門

ページ範囲:P.761 - P.763

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検査の概要

 尿素窒素(blood urea nitrogen,BUN)は生体内で蛋白質が分解された際に産生される窒素化合物の1つで,同じ窒素代謝産物のアンモニアから肝細胞内のオルニチン回路を経て尿素窒素へ変換・産生される.生じた尿素窒素は腎臓の糸球体で濾過され,その80~90%は尿中から体外へ排泄されるが,一部は尿細管から再吸収される.このため,一般に腎機能障害の指標として用いられるが,以下に示すような他の病態でも値は変化するため,患者の病態と合わせて的確に評価することが重要となる.

参考文献

1) 黒川清(監修):臨床透析―検査値の読み方.日本メディカルセンター,1993
2) Medical Practice編集委員会(編):臨床検査ガイド2011-2012.文光堂,2011
3) 飯野靖彦,槇野博史,秋澤忠男(編):腎疾患・透析―最新の治療2008-2010.南江堂,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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