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文献詳細

雑誌文献

検査と技術39巻10号

2011年09月発行

増刊号 緊急報告すべき検査結果のすべて―すぐに使えるパニック値事典

Ⅰ 生化学

尿酸〔UA〕

著者: 西岡久寿樹1 友利新2

所属機関: 1東京医科大学医学総合研究所 2聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター

ページ範囲:P.768 - P.770

文献概要

検査の概要

 尿酸は2,6,8-trioxypurionと称される分子量168の環式ウレイドの一種で,ヒトでは核酸を構成する成分の一つであるプリンヌクレオチドの最終代謝産物である.生体における尿酸の生理的な役割については十分に解明されていない点も多いが,過剰な状態になると尿酸ナトリウム結晶を形成し,関節滑膜や腎の尿細管などに沈着し,炎症反応を中心とした病変を引き起こし高尿酸血症に伴う特異的な臨床症状である痛風関節炎や痛風腎を引き起こす.低尿酸血症は特異な疾患では認められるが,臨床症状では特に問題とならないことが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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