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文献詳細

雑誌文献

検査と技術39巻10号

2011年09月発行

文献概要

増刊号 緊急報告すべき検査結果のすべて―すぐに使えるパニック値事典 Ⅰ 生化学

クレアチンキナーゼ〔CK〕《クレアチンホスホキナーゼ〔CPK〕》

著者: 高木康1

所属機関: 1昭和大学医学部医学教育推進室

ページ範囲:P.774 - P.775

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検査の概要

 クレアチンキナーゼ(creatine kinase,CK)は,クレアチンリン酸とアデノシン二リン酸(adenosine diphosphate,ADP)からクレアチンとアデノシン三リン酸(adenosine triphosphate, ATP)を生成する酵素反応に関与し,特に筋肉中でのエネルギー代謝上極めて重要な役割を果たしている.M(muscle)とB(brain)の二つのサブユニットからなる2量体であり,分子量は82kDaである.細胞可溶性分画に存在するアイソザイム(MM,MB,BB)とミトコンドリア分画に存在するCKとがある.MMは骨格筋に,MBは心筋に,そしてBBは脳や平滑筋に多く存在する.このため,これら臓器が傷害されると血中に逸脱して高値となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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