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文献詳細

雑誌文献

検査と技術39巻10号

2011年09月発行

増刊号 緊急報告すべき検査結果のすべて―すぐに使えるパニック値事典

Ⅰ 生化学

血液ガス

著者: 嶋田昌司1 松尾収二1

所属機関: 1天理よろづ相談所病院臨床病理部

ページ範囲:P.783 - P.788

文献概要

検査の概要

 血液ガス分析の主な目的は,大きく呼吸(ガス交換)の状態および酸塩基平衡を評価することである.しかし,血液ガスデータを読むことを苦手とする人は非常に多い.これは血液ガスデータに関連する特異的な臓器が複雑に絡みあっているため,単一の評価のみでは正しい生体状況を反映したことにはならないからである.また,実測する項目はpH,PaCO2,PaO2およびHb(Ht)のわずか4項目にしか過ぎないが,病態をより的確に評価するために計算により算出される項目が多いこともその一因であろう.

 そこで,まず血液ガスデータの基礎をしっかりと身につけてもらうために血液ガスパラメータのもつ意味を概説する.

参考文献

,Base Excess.Medicina 36(増刊):399-407,1999
2) 井上祐二:酸塩基平衡の新しい分類法(ベクトル法)を用いた酸塩基平衡異常の病態態 解析システム.臨床病理 34:6679-677,1986

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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