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文献詳細

雑誌文献

検査と技術39巻10号

2011年09月発行

文献概要

増刊号 緊急報告すべき検査結果のすべて―すぐに使えるパニック値事典 Ⅱ 血液

血小板数〔Plt〕

著者: 矢冨裕1

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科臨床病態検査医学

ページ範囲:P.806 - P.808

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検査の概要

 血小板減少症は,それが高度の場合,危険な出血が発生し,正確かつ迅速な診断が望まれる.この診断の基礎になる本検査は極めて重要である.出血性疾患への緊急対応を考えると,血小板数はパニック値項目の代表といってよい.

 血小板数は,EDTA(ethylenediaminetetraacetic acid)加血液を検体として,自動血球計数器により測定するが,場合により,鏡検・視算が必要となる.また,採血後,可能な限り速やかに測定すること,保存する場合は冷蔵することに注意が必要である.血小板は赤血球や白血球と比べて容積が非常に小さく,その正確な算定が可能になったのは比較的最近である.現在でも偽高値・偽低値の可能性を考慮して検査結果を慎重に判読する必要がある(「ピットフォール」の項を参照).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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