icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術39巻10号

2011年09月発行

文献概要

増刊号 緊急報告すべき検査結果のすべて―すぐに使えるパニック値事典 Ⅴ 生理

腹部エコー

著者: 米山昌司1

所属機関: 1静岡県立静岡がんセンター生理検査科

ページ範囲:P.914 - P.918

文献購入ページに移動
はじめに

 腹部超音波検査(腹部エコー)は,臓器の形態,腫瘍や結石などの異常構造物の検出,貯留液の有無,血流の評価がベッドサイドでも可能な非侵襲的検査である.腹部エコーのパニック値は検体検査に比べて周知に馴染まないが,生命にかかわる重篤な疾患,容態を左右する疾患,早期に処置が必要と判断される疾患,当日の処置や他の検査を行ったほうがよいと判断される所見である.きわめて重篤な場合は,救急外来などから直ちに手術や処置が行われ,技師が検査を行わないことも多い.

 今回は検査室で遭遇することが想定され,速やかに報告する必要がある超音波所見(パニック値)について述べる.

参考文献

1) 日本超音波医学会(編):腹部超音波テキスト.医歯薬出版,2002
2) 守田誠司,長島玲奈,小泉淳:脾の外傷とIVR.画像診断,pp837-842,2006
3) 牛島泰宏,田島強,西江明弘,他:出血.画像診断,pp1280-1289,2008
4) 南里和秀:腹部アトラス―症例編.ベクトルコア,1993
5) 田島強,本田浩:脾腫の画像診断とIVR.画像診断,pp843-861,2006
6) 急性胆道炎の診療ガイドライン作成出版委員:科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆囊炎の診療ガイドライン.医学図書出版,2005
7) 急性膵炎診断ガイドライン2010改訂出版委員会:急性膵炎診断ガイドライン2010,第3版.金原出版,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?