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文献詳細

雑誌文献

検査と技術39巻10号

2011年09月発行

文献概要

増刊号 緊急報告すべき検査結果のすべて―すぐに使えるパニック値事典 Ⅵ 一般

尿定性検査

著者: 堀田真希1

所属機関: 1大阪大学医学部附属病院医療技術部検査部門

ページ範囲:P.932 - P.935

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検査の概要

 尿検査は検体の採取が容易であり,検査も特別な装置を必要とせず簡便で迅速に実施できるものが多いため,代表的な無侵襲検査としてニーズが多い.なかでも尿定性・半定量試験紙法(以下,尿試験紙法)は,検体の採取が容易であること,操作が簡便であること,さらに安価で多項目を同時測定できることから,患者の病態を推測するためのスクリーニング検査として今では必要不可欠な検査の一つとなっている.

 現在では,生化学検査などの診断学的要素の高い血液検査が半時間程度で結果を報告することが可能なため,病院における尿検査の重要性は薄れてきた.しかし,医院やクリニックなど血液検査を即座に実施できない施設では,病態を推測する重要な検査の一つであることに変わりない.

参考文献

1) 河合忠:異常値の出るメカニズム,第4版.医学書院,pp36-39,2001
2) 鈴木正利:妊娠悪阻の治療.産婦人科治療 86:462-465,2003
3) 田村直人,橋本博史:続発性糸球体疾患 関節リウマチ.日本臨床 64(Suppl2):450-453,2006
4) 伊藤機一,高橋勝幸,油野友二,他:一般検査ポケットマニュアル.羊土社,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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