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文献詳細

雑誌文献

検査と技術39巻10号

2011年09月発行

文献概要

増刊号 緊急報告すべき検査結果のすべて―すぐに使えるパニック値事典 Ⅷ 薬物検査

免疫抑制薬

著者: 高木康1

所属機関: 1昭和大学医学部医学教育推進室

ページ範囲:P.956 - P.958

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検査の概要

 免疫抑制薬であるシクロスポリン(cyclosporine A)とタクロリムス(tacrolimus)は,臓器移植後の拒絶反応(拒否反応)を予防する目的で使用される.これら薬物は,カルシニューリン阻害を介してTリンパ球からのサイトカイン(インターロイキン2やインターフェロンγなど)産生を抑え,免疫抑制効果を示す.このため,臓器移植における拒絶反応の抑制に広く使用されている.臓器移植では免疫抑制薬の有効血中濃度の適切なコントロールが必須であり,臓器移植の成否の重要な因子の一つである.そのためには血中濃度モニタリングが必須である.

参考文献

1) Yasuhara M, Hashida T, Toraguchi M, et al : Pharmacokinetics and pharmacodynamics of FK506 in pediatric patients receiving living-related donor liver transplantations. Transplant Proc 27:1108-1110,1995
2) 中澤勇一・宮川眞一:免疫抑制薬.Medicina 47(増刊):302-304,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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