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文献詳細

雑誌文献

検査と技術39巻11号

2011年10月発行

文献概要

Laboratory Practice 〈一般〉

尿沈渣検査における付加価値情報提供の実践と意義

著者: 宿谷賢一1 田中雅美1 横田浩充1 下澤達雄1 矢冨裕1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.1012 - P.1015

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はじめに

 尿沈渣検査は腎・尿路系疾患の鑑別や病態を把握するうえで重要な検査である.通常,尿沈渣検査の報告形式は,成分名と視野表現により実施されている.一方で,必要に応じてコメントを付記するが,電子カルテ,オーダリングシステムの普及に伴い字数制限があり,詳細な細胞の形態像や特殊な細胞成分の出現などを臨床へ報告できない現状がある.このため詳細な情報を提供する手段は,口頭による報告となり,カルテに記載されない場合がある.

 これらの現状を踏まえて当検査部では,尿沈渣検査における付加価値情報の提供を2005年10月より定型化している.具体的には,尿沈渣写真と尿沈渣所見,臨床検査医による臨床検査総合所見を記載した別紙報告書を臨床に提供している.本稿では,別紙報告書の紹介と運用面からの考察および実際の報告例について提示する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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