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Laboratory Practice 〈生理〉
心室中部閉塞性肥大型心筋症(MVO)を心エコーで診る
著者: 沖野久美子1
所属機関: 1札幌東徳洲会病院生理検査室
ページ範囲:P.1097 - P.1101
文献購入ページに移動肥大型心筋症(hypertrophic cardicmyopathy, HCM)は,心肥大をきたす明らかな要因がなく,左室または右室に不均一に心肥大をきたす疾患である.心肥大に基づく左室拡張能の低下が主な病態である.肥大型心筋症の分類では,左室流出路に狭窄が存在する閉塞性肥大型心筋症(hypertrophic obstructive cardiomyopathy,HOCM),左室流出路狭窄を伴わない非閉塞性肥大型心筋症(hypertrophic nonobstructive cardiomyopathy,HNCM),心筋肥大の部位により心室中部での内腔狭窄が認められる心室中部閉塞性肥大型心筋症(midventricular obstruction,MVO),心尖部に限局した肥大を認める心尖部肥大型心筋症(apical hypertrophic cardiomyopathy,AHCM),肥大型心筋症からの移行があり,心筋収縮不全と左室内腔の拡張を認める拡張相肥大型心筋症(dilated phase of hypertrophic cardiomyopathy,dHCM)がある.
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