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文献詳細

雑誌文献

検査と技術39巻13号

2011年12月発行

文献概要

疾患と検査値の推移

慢性閉塞性肺疾患における呼吸機能と血液ガスデータの変動

著者: 東條尚子1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.1152 - P.1157

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はじめに

 慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease,COPD)は,タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じる肺の炎症性疾患である1).WHOの推計によると,2020年には死亡の原因疾患(死因別死亡率)の第3位を占めるとする予測が公表されており2),国際的に,その予防,診断,治療の推進が課題となっている.本稿では,COPDの疫学と病態について解説し,次に実際の症例でみられた臨床検査値の変動およびその解釈について述べる.

参考文献

1) 日本呼吸器学会COPDガイドライン第3版作成委員会:COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン.メディカルレビュー社,2009
2) Murray CJ, Lopez AD : Alternative projections of mortality and disability by cause 1990-2020 : Global Burden of Disease Study. Lancet 349:1498-1504,1997
3) Fukuchi Y, Nishimura M, Ichinose M, et al : COPD in Japan : the Nippon COPD epidemiology study. Respirology 9:458-465,2004
4) Cell BR, Cote CG, Marin JM, et al : The body-mass index, airflow obstruction, dyspnea, and exercise capacity index in chronic obstructive pulmonary disease. N Engl J Med 350:1005-1012,2004
5) 日本呼吸器学会肺生理専門委員会 在宅呼吸ケア白書ワーキンググループ:在宅呼吸ケア白書2010.メディカルレビュー,2010
6) 日本呼吸器学会肺生理専門委員会:日本人のスパイログラムと動脈血ガス分圧基準値.日本呼吸器学会雑誌39(巻末),2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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