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文献詳細

雑誌文献

検査と技術39巻2号

2011年02月発行

文献概要

技術講座 生理

肝内脈管の正常像と異常超音波像

著者: 桑山美知子1 竹内和男2

所属機関: 1虎の門病院中央検査部 2虎の門病院消化器内科

ページ範囲:P.93 - P.100

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はじめに

 超音波検査(ultrasonography,US)は,肉眼レベルの肝内の脈管であれば容易に観察でき,門脈・肝静脈・肝動脈など異なる脈管の相互関係だけでなく,併存する血栓や腫瘍栓,そして周囲の腫瘍などの異常を同時に認識できる.Bモード画像に加え,カラードプラやパルスドプラを併用すれば,USは血流の方向だけでなく,血流の性状や血流速度まで知ることができるメリットを有している.本稿では,日常のUS検査において知っておくべき代表的な肝内脈管異常(表)について概説する.

参考文献

1) 日本肝癌研究会(編):臨床・病理 原発性肝癌取扱い規約 2000年11月,第4版.金原出版,pp4-5,2001
2) 桑山美知子,竹内和男,鶴岡尚志,他:超音波による肝門部門脈の分岐形態に関する検討―主に異常分岐例について.超音波医学 16:346-353,1989
3) 竹内和男:肝血管異常の超音波診断.総合臨床 8:1647-1658,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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