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文献詳細

雑誌文献

検査と技術39巻2号

2011年02月発行

文献概要

疾患と検査値の推移

骨粗鬆症

著者: 竹内靖博1

所属機関: 1虎の門病院内分泌センター内分泌内科部門

ページ範囲:P.104 - P.111

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骨粗鬆症とは

 骨粗鬆症とは,「骨の脆弱化により,骨の強度が低下し骨折する危険度(リスク)が高まった,全身的な病態である」と定義されている.また,骨強度は骨密度(骨量)と骨質の両者により規定されると考えられている.なお,全身性の骨脆弱化をもたらす疾患として,骨軟化症などの他の代謝性骨疾患や骨形成不全症に代表される骨系統疾患は除外される.

 さらに,骨粗鬆症は,加齢や閉経以外の特定の原因を有しない原発性骨粗鬆症と,なんらかの原因疾患を背景として発症する続発性骨粗鬆症とに大別される.最近では,骨粗鬆症の増悪因子として,合併症のみならず,さまざまな生活習慣や薬剤などの関与が明らかにされている.

参考文献

1) 竹内靖博:続発性骨粗鬆症と骨粗鬆症類縁疾患の診断と診療指針:手がかりから対応まで.Medical Practice 27:916-922,2010
2) 竹内靖博:骨粗鬆症治療薬.藤村昭夫(編):類似薬の使い分け.羊土社,pp253-271,2009
3) 竹内靖博:骨代謝マーカー.金井正光(編):臨床検査法提要.金原出版,pp598-605,2010
4) 骨粗鬆症診療における骨代謝マーカーの適正使用に関する検討委員会:骨粗鬆症診療における骨代謝マーカーの適正使用ガイドライン(2004年度版).Osteoporosis Jpn 12:191-238,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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