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文献概要
疾患と検査値の推移
骨粗鬆症
著者: 竹内靖博1
所属機関: 1虎の門病院内分泌センター内分泌内科部門
ページ範囲:P.104 - P.111
文献購入ページに移動骨粗鬆症とは,「骨の脆弱化により,骨の強度が低下し骨折する危険度(リスク)が高まった,全身的な病態である」と定義されている.また,骨強度は骨密度(骨量)と骨質の両者により規定されると考えられている.なお,全身性の骨脆弱化をもたらす疾患として,骨軟化症などの他の代謝性骨疾患や骨形成不全症に代表される骨系統疾患は除外される.
さらに,骨粗鬆症は,加齢や閉経以外の特定の原因を有しない原発性骨粗鬆症と,なんらかの原因疾患を背景として発症する続発性骨粗鬆症とに大別される.最近では,骨粗鬆症の増悪因子として,合併症のみならず,さまざまな生活習慣や薬剤などの関与が明らかにされている.
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