文献詳細
文献概要
Laboratory Practice 〈一般〉
尿路感染症における全自動尿中有形成分分析装置UF-1000iの有用性
著者: 厚川喜子1 川上小夜子2 斧康雄3 古川泰司1 宮澤幸久1
所属機関: 1帝京大学医学部附属病院中央検査部 2帝京大学医学部附属病院感染制御部 3帝京大学医学部附属病院微生物学講座
ページ範囲:P.307 - P.312
文献購入ページに移動尿路感染症(urinary tract infection,UTI)の診断には,尿中の白血球数および細菌数の有意な増加の証明が必要とされている.
全自動尿中有形成分分析装置UF-1000i(シスメックス社)は,フローサイトメトリー法による尿沈渣分析装置UF-110iの後継機種で,尿中の赤血球,白血球,上皮細胞,円柱を測定するチャンネルとは別に細菌専用測定チャンネルを設置し,細菌数の測定精度を向上させた機種である.その他にも,酵母様真菌,精子,結晶,小型円形細胞,粘液糸,細胞成分などを含む病的な円柱も定量表示が可能であり,さまざまな疾患のスクリーニング検査として使用される(図1).
本稿では,尿路感染症の迅速診断におけるUF-1000iの有用性について概説する.
参考文献
掲載誌情報