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病理検査―新人のための標本作製技術の基礎
著者: 山田正人1 水口國雄1
所属機関: 1帝京大学医学部附属溝口病院臨床病理部
ページ範囲:P.381 - P.386
文献購入ページに移動はじめに
病理検査は臨床検査のなかでも技術を要する領域で,組織・細胞の標本作製を担う検査技師とその標本をもとに診断する病理医から成り立っている.ホルマリンなどの劇毒物や有機溶剤の取り扱いをはじめ,病理検査におけるさまざまな情報の管理システム,検査後の臓器や標本,組織ブロック,写真などの管理・保管も大切な業務である.近年,治療方針の決定に形態的診断とは別に病変の質的診断が要求されるようになった.このことからも,さまざまな要求に対応できるような,よりよい標本作製には,日常業務で遭遇する現象と原因,対処法を知ることが大切である.本稿では,現在報告されている標本作製技術を紹介する.
病理検査は臨床検査のなかでも技術を要する領域で,組織・細胞の標本作製を担う検査技師とその標本をもとに診断する病理医から成り立っている.ホルマリンなどの劇毒物や有機溶剤の取り扱いをはじめ,病理検査におけるさまざまな情報の管理システム,検査後の臓器や標本,組織ブロック,写真などの管理・保管も大切な業務である.近年,治療方針の決定に形態的診断とは別に病変の質的診断が要求されるようになった.このことからも,さまざまな要求に対応できるような,よりよい標本作製には,日常業務で遭遇する現象と原因,対処法を知ることが大切である.本稿では,現在報告されている標本作製技術を紹介する.
参考文献
1) 日本病理学会:「ホルムアルデヒドの健康障害防止について―医療機関として―」.(http://jsp.umin.ac.jp/committee/formaldehyde01 080225.html)
2) 濱川真治:脱脂について.検査と技術 38:348,2010
3) 北条昭次:標本道場―初心者編 包埋.サクラファインテックジャパンホームページ
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8) 広井禎之:標本道場―ベテラン編,封入:標本の退色.サクラファインテックジャパンホームページ
9) 川島徹:標本道場―ベテラン編,封入:脂肪染色における水溶性封入剤を用いた封入技術.サクラファインテックジャパンホームページ
10) 堤寛,鴨志田伸吾:免疫染色のコツ.病理と臨床 23:83-88,2005
11) 濱川真治:標本作製法―セルブロック法.検査と技術 37:1150-1153,2009
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