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文献詳細

雑誌文献

検査と技術39巻6号

2011年06月発行

文献概要

Laboratory Practice 〈診療支援〉

臨床検査室での安全確保―品質マネジメント

著者: 下田勝二1

所属機関: 1公益財団法人 日本適合性認定協会

ページ範囲:P.435 - P.438

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はじめに

 医療の一翼を担う臨床検査にとっての安全確保とは何を指すのであろうか.臨床検査室が生み出す臨床検査データを用いてさまざまな判断を下される患者の安全はもちろん,検査データを自身の判断材料に用いている医師,また臨床検査室で働く臨床検査技師をはじめとした方々,そして臨床検査室を取り巻く関係職種や来訪者も含めて,その安全が確保されなければならない.

 では,そのためにはどのように品質マネジメントが有効に機能するのかを,これまでの筆者の臨床検査室での業務経験,業務管理経験はもとより,病院全体に対する医療安全管理者(以降,リスクマネージャー)としての経験を含め,現在では臨床検査室に対する国際規格であるISO151891)を基準とした適合性評価に従事している観点から述べてみたい.

参考文献

1) ISO15189:2007「臨床検査室―品質と能力に関する特定要求事項」
2) ISO9000:2005「品質マネジメントシステム ―基本及び用語」

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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