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Laboratory Practice 〈血液〉
血液学的検査(血球計数)の外部精度管理調査
著者: 渡辺清明1
所属機関: 1国際医療福祉大学三田病院検査部
ページ範囲:P.443 - P.446
文献購入ページに移動はじめに
血液学的検査には大別して血球計数,血球形態,血液凝固などの検査がある.特に赤血球,白血球,血小板などの血球計数は通常の一般診療にも多用されており,検査室でも測定頻度の極めて高い検査である.したがって,血液学的検査においては血球計数の精度管理が最も重要である.
血球計数検査については,日常の検査業務のなかでも標準検体や既知検体などを用いて内部精度管理をきちんと行っていると思われる.内部精度管理においては,新鮮血液が入手しやすいので,比較的大きな問題なく血球計数の精度管理がなされていると考えられる.しかし,血球計数の外部精度管理については内部精度管理とやや違った状況にある.つまり,大きな外部精度管理調査では試料として人工血液を用いており,新鮮血液を使用することができないのが一つの問題である.
本稿では,血液学的検査のなかでも血球計数の外部精度管理の現状をとりあげ,わが国の中規模サーベイのデータを中心に,血液試料の問題も含めて概説する.
血液学的検査には大別して血球計数,血球形態,血液凝固などの検査がある.特に赤血球,白血球,血小板などの血球計数は通常の一般診療にも多用されており,検査室でも測定頻度の極めて高い検査である.したがって,血液学的検査においては血球計数の精度管理が最も重要である.
血球計数検査については,日常の検査業務のなかでも標準検体や既知検体などを用いて内部精度管理をきちんと行っていると思われる.内部精度管理においては,新鮮血液が入手しやすいので,比較的大きな問題なく血球計数の精度管理がなされていると考えられる.しかし,血球計数の外部精度管理については内部精度管理とやや違った状況にある.つまり,大きな外部精度管理調査では試料として人工血液を用いており,新鮮血液を使用することができないのが一つの問題である.
本稿では,血液学的検査のなかでも血球計数の外部精度管理の現状をとりあげ,わが国の中規模サーベイのデータを中心に,血液試料の問題も含めて概説する.
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