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文献詳細

雑誌文献

検査と技術39巻6号

2011年06月発行

文献概要

臨床医からの質問に答える

頸動脈プラークの厚さはどこで計っているのですか

著者: 森田勇一1 遠田栄一1

所属機関: 1三井記念病院中央検査部

ページ範囲:P.448 - P.450

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はじめに

 近年,頸動脈超音波検査は動脈硬化患者の重症度評価に有効な評価法であることはよく知られるようになった.それ以外にも,薬物療法やステント治療などの適用評価,効果判定においても有用性が認められている.その評価項目の一つである内中膜複合体厚(intima media thickness,IMT)の計測は比較的容易で短時間,再現性に優れた評価法とされている.しかし,IMT計測方法や部位についてはさまざまな報告があり標準化されていなかった.そこで,多くの評価法をまとめるべく日本脳神経超音波学会1)と日本超音波検査学会2)の二つの学会からそれぞれ頸動脈超音波検査に関するガイドラインが公開されている.

参考文献

1) 日本脳神経超音波学会:頸部血管超音波検査ガイドライン.Neurosonology 19:49-69,2006
2) 日本超音波医学会.超音波による頸動脈病変の標準的評価法.Jpn J Med Ultrasonics 36:502-509,2009
3) Kawamori R:Asymptomatic hyperglycaemia and early athrosclerotic change. Diabetes Res Clin Pract 40(Suppl):S35-42,1998
4) O'leary DH, Polak JF, Kronmal RA, et al:Carotid-artery intima and media thickness as a risk factor for myocardial infarction and stroke in order adults. N Engl J Med 340:14-22,1999
5) Bots ML, Evans GW, Riley WA, et al:Carotid intima-media thickness measurements in intervension studies, Design options, progression rates, and sample size considerations:A point of view. Stroke 34:2985-2994,2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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