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文献詳細

雑誌文献

検査と技術39巻7号

2011年07月発行

文献概要

技術講座 生理

うまく見えないときに役立つ心臓超音波検査の描出ポイントとピットフォール(後編)―良好な画像描出のために知っておくべき検査方法

著者: 新田江里1 吉富裕之1 山口一人1 福間麻子1 柴田宏1 長井篤1

所属機関: 1島根大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.513 - P.516

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新しい知見

心臓超音波検査において,近年登場した新手法の一つであるスペックルトラッキング法は,関心領域の局所のスペックルパターンをフレームごとに自動追跡して,移動距離,移動速度,ストレイン,ストレインレートなどを求める方法である.スペックルトラッキング法では,組織ドプラ法にみられる角度依存性なしにストレイン,ストレインレートを求めることが可能であり心機能評価において有用である.このため,この方法は虚血や変性による局所心筋収縮障害の検出,同期不全の評価などに臨床応用されている.さらに最近では,心筋の内膜・外膜側を分離しての評価や3次元解析が可能なスペックルトラッキング法も登場している.

参考文献

1) 吉川純一(編):臨床心エコー図学 第3版.文光堂,pp311-334,2008
2) 中谷敏,笠貫宏,土師一夫,他:新・心臓病診療プラクティス1.心エコー図で診る 第1版.文光堂,pp102-113,2004
3) 吉田清(編):チャートでわかる実践心エコー図法―エキスパートへの近道.南江堂,pp74-85,2003
4) 高野真澄,丸山幸夫:壁運動を見るための断面設定.心エコー 12:1062-1073,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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