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Laboratory Practice 〈病理〉
乳腺のinvasive micropapillary carcinomaの細胞像
著者: 北村隆司1
所属機関: 1昭和大学藤が丘病院病院病理部
ページ範囲:P.604 - P.606
文献購入ページに移動はじめに
乳腺のinvasive micropapillary carcinoma(IMPC)は高頻度にリンパ管侵襲を伴う乳管癌の一亜型で,1993年Siriaunkgulら1)により初めてこの名称が用いられ,その疾患概念が提唱された.わが国でも本組織型の生物学的特性が考慮され,乳癌取扱い規約第16版2)より浸潤性微小乳頭癌として浸潤癌の特殊型に加えられている.なお,IMPCは前述のごとく,高頻度にリンパ管侵襲を伴うことを特徴とするため,細胞学的に得られた推定組織型を臨床医に伝える意義の高い腫瘍組織型といえる.
乳腺のinvasive micropapillary carcinoma(IMPC)は高頻度にリンパ管侵襲を伴う乳管癌の一亜型で,1993年Siriaunkgulら1)により初めてこの名称が用いられ,その疾患概念が提唱された.わが国でも本組織型の生物学的特性が考慮され,乳癌取扱い規約第16版2)より浸潤性微小乳頭癌として浸潤癌の特殊型に加えられている.なお,IMPCは前述のごとく,高頻度にリンパ管侵襲を伴うことを特徴とするため,細胞学的に得られた推定組織型を臨床医に伝える意義の高い腫瘍組織型といえる.
参考文献
1) Siriaunkgul S, Tavassoli FA : Invasive micropapillary carcinoma of the breast. Mod Patho 16:660-662,1993
2) 日本乳癌学会(編):臨床・病理 乳癌取扱い規約第16版.金原出版,pp18-59,2008
3) Rosen PP : Breast Pathology. Lippincott-Raven, New York, pp489-491, 1997
4) 秋山太:おさえておきたい組織像とその鑑別診断 invasive micropapillary carcinoma.病理と臨床 19:474-476,2001
5) 津曲幸二,坂元吾偉,秋山太,他:乳腺のinvasive micropapillary carcinomaの臨床病理学的検討.乳癌の臨床 16:341-348,2001
6) 那須直美,北村隆司,楯玄秀,他:乳腺invasive micropapillary carcinomaの一例.日臨細胞誌 41:131-132,2002
7) 藤村紀行,森谷卓也,森谷恭子,他:乳腺invasive micropapillary carcinomaの細胞学的検討.日臨細胞誌 42:206-211,2003
8) 実原正明,伊藤信夫,北村隆司,他:乳腺invasive micropapillary carcinomaの細胞学的特徴.日臨細胞誌 43:104-110,2004
9) 北村隆司(編),土屋眞一(監):新版 乳腺細胞診カラーアトラス.医療科学社,pp160-161,2007
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