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文献詳細

雑誌文献

検査と技術4巻1号

1976年01月発行

文献概要

トピックス

Limulus test

著者: 石戸谷豊1

所属機関: 1東北大中検

ページ範囲:P.16 - P.16

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 グラム陰性菌のエンドトキシンは,細菌感染によって起こる敗血症やショックの主要な原因物質と考えられている.また,エンドトキシンは,発熱性物質(パイロジェン)の代表的なもので,これが血液,輸液,注射液などに混入すると,発熱やショックなどの重篤な副作用を起こす.ところで,現在感染症における血液培養の細菌陽性率は,抗生物質の使用とかそのほかの理由で,極めて低率のようである.私の所でも,1年間の統計で,血液培養件数224例中陽性例が30例(13.4%),このうちグラム陰性杵菌陽性例は18例(8.0%)に過ぎない.
 これまでエンドトキシンの定量法として,epineph rine-skin test,immunoassay testなどが用いられてきたが,これらの方法はいずれも操作が複雑である.従って臨床検査材料で,エンドトキシンに特異的で,鋭敏で簡便な定量法が望まれてきたわけである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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