icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術4巻1号

1976年01月発行

文献概要

技術講座 生化学

リポタンパク質

著者: 溝口香代子1

所属機関: 1慶応病院中検

ページ範囲:P.52 - P.57

文献購入ページに移動
 血清中の脂質は遊離脂肪酸,中性脂肪,コレステロール,リン脂質などに大別され,おのおの血清タンパク質と結合して水に可溶性の状態で血中に存在する.このうち遊離脂肪酸は大部分血清アルブミンと結合しているが,中性脂肪,コレステロール(遊離型及びエステル型),リン脂質はアポリポタンパク質と結合してリポタンパク質を形成しており,脂質の運搬と代謝に重要な働きを演じている.
 リポタンパク質の分析には,その構成成分である各種脂質やアポリポタンパク質の物理化学的性質を利用した種々の方法がある.リポタンパク質(Lp)は大きく4つに分画され,分画されたリポタンパク質の呼び方は,分析法によってまちまちであるが,それらの関係を示すと表のようになる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?