icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術4巻10号

1976年10月発行

文献概要

文豪と死

国木田 独歩

著者: 長谷川泉1

所属機関: 1医学書院

ページ範囲:P.782 - P.782

文献購入ページに移動
 国木田独歩(1871〜1908)は,自然主義に影響を与えた作家である.麻布に竜土軒というフランス料理店があったが,そこでのつどいにちなんで竜土会という,一種の文学サロンを作ったのも独歩であった.そこに集まったのは柳田国男や,田山花袋,島崎藤村,及び岡田三郎助,和田英作らの画家であった.竜土会の発足は明治37年(1904)であった.自然主義が本格的に文壇に認められるようになったのは藤村の「破戒」が出された明治39年(1906)からである.
 独歩は最初は詩人として文学的出発をした.「抒情詩」に収められた「独歩吟」に「山林に自由存す」という詩がある.その冒頭に,独歩はうたった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?