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文献詳細

雑誌文献

検査と技術4巻11号

1976年11月発行

文献概要

病気のはなし

急性膵炎

著者: 池永達雄1 林幸子2

所属機関: 1虎の門病院消化器外科 2虎の門病院臨床化学検査部

ページ範囲:P.800 - P.806

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急性膵炎の概要
■膵の解剖と生理
 膵臓は胃の後方にあり,壁側腹膜の後ろで大動脈の前を横にまたがるような位置に固定されている,横に細長い実質性の臓器である.膵臓はその形から頭部,体部,尾部の3部分に分けられ,頭部はその外側縁に沿って下がる十二指腸下行脚にしっかりと密着し,他方尾部は左側腹部で脾門部に到達している.膵臓は内分泌と外分泌という2つの役目を果たしている.内分泌としては膵実質内に点在するランゲルハンス島のα細胞からグルカゴンが,またβ細胞からはインスリンが分泌され血中に入る.外分泌は膵臓の腺細胞からアミラーゼ,トリプシン,リパーゼの3酵素のほかに重炭酸塩が分泌され,膵管を通って乳頭部より十二指腸内に流入する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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