icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術4巻11号

1976年11月発行

文献概要

技術講座 血液

ヘマトクリット値測定

著者: 中嶋孝之1

所属機関: 1慈恵医大病院中検

ページ範囲:P.829 - P.831

文献購入ページに移動
 ヘマトクリット(以下Htと略)とは"ヘマト⇒血液,クリット⇒分ける"という意味で,全血液100ml中の赤血球容積の占める割合を%で表現したものである.CBC(complete blood count;全血液検査)の中でもHtは,貧血や多血症,白血病などの血液疾患の診断には欠かすことのできない重要な臨床検査の一つである.
 Ht測定には末梢血を用いる遠沈により赤血球部分の占める容積(packed cell volume)を測定する毛細管高速遠沈法(ミクロヘマトクリット法)と,Wintrobe法(ウィントローブ法)の2法があり,他に電気抵抗法や,比重より測定する方法と,RIを利用して全循環血液中の全赤血球容積を測定する体Ht(body hematocrit)がある.臨床的には静脈Htが広く用いられ,高速遠沈法,Wintrobe法,電気抵抗法により測定される.ここでは前者2法について術式,注意点,ポイントについて説明する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?