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技術講座 生化学
ホスファターゼ(アルカリ,酸)
著者: 内田壱夫1
所属機関: 1日本医学研究所技術部
ページ範囲:P.905 - P.911
文献購入ページに移動 ホスファターゼとは,リン酸化合物を加水分解する酵素群の総称であり,ホスフォエステラーゼ,ホスファミダーゼ,ピロホスファターゼなどに分類されている.リン酸は三塩基酸であるから,そのエステルには,モノエステル(ブドウ糖-6-リン酸,グリセロリン酸,フェニルリン酸など),ジエステル(ジフェニルリン酸エステル,RNA,DNAなど)トリエステルがある.一般にホスファターゼと称されているのは,広く種々のアルコールモノエステルを水解するゆえに非特異性のホスファモノエステラーゼと称されるものを指し,その至適pHによって2群に分類され,この両者に共通の名称としてorthophosphoric monoesterphosphohydrolase(E.C. 3.1.3.1,3.1.3.2)が与えられ,これを古くからアルカリ性及び酸性ホスファターゼと呼んできた.
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