icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術4巻12号

1976年12月発行

文献概要

技術講座 生化学

ホスファターゼ(アルカリ,酸)

著者: 内田壱夫1

所属機関: 1日本医学研究所技術部

ページ範囲:P.905 - P.911

文献購入ページに移動
 ホスファターゼとは,リン酸化合物を加水分解する酵素群の総称であり,ホスフォエステラーゼ,ホスファミダーゼ,ピロホスファターゼなどに分類されている.リン酸は三塩基酸であるから,そのエステルには,モノエステル(ブドウ糖-6-リン酸,グリセロリン酸,フェニルリン酸など),ジエステル(ジフェニルリン酸エステル,RNA,DNAなど)トリエステルがある.一般にホスファターゼと称されているのは,広く種々のアルコールモノエステルを水解するゆえに非特異性のホスファモノエステラーゼと称されるものを指し,その至適pHによって2群に分類され,この両者に共通の名称としてorthophosphoric monoesterphosphohydrolase(E.C. 3.1.3.1,3.1.3.2)が与えられ,これを古くからアルカリ性及び酸性ホスファターゼと呼んできた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?