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文献詳細

雑誌文献

検査と技術4巻12号

1976年12月発行

文献概要

技術講座 一般

尿検査・7—尿沈渣

著者: 長岡文1

所属機関: 1東京文化医学技術学校

ページ範囲:P.920 - P.922

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 尿沈渣とは顕微鏡によって認める尿中の有形成分のことをいう.これは尿生成中にできたものと排尿後にできたものと2種に分けられるが,臨床上重要なのは前者のほうである.これは腎臓の糸球体から尿道に至るまでのどこかの部位に障害のあることを意味し,また他の臓器の異常をうかがえるものもあり,その所見により障害の部位,程度を推察することができる.
 従って沈渣の判定は慎重に行い正しい判定をしなければならない.うかつな判定により臨床上の診断治療をまどわすようなことがあってはならない.このことを頭において常に正しい取り扱い,詳細な観察を行い間違いのない結果を出すよう心がけていただきたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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