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文献詳細

雑誌文献

検査と技術4巻12号

1976年12月発行

文献概要

おかしな検査データ

9月号出題の答

著者: 小栗豊子1

所属機関: 1順大病院中検

ページ範囲:P.935 - P.935

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「ヘモフィルス属特にインフルエンザ菌」
 解説:副鼻腔炎の膿から検出されたグラム陰性小杵菌であること,ヒツジ血液寒天培地には単独では発育しないが,V因子を産生する菌が混在すると衛星現象が観察されること,チョコレート寒天培地には発育が良好であるが,BTB乳糖寒天培地には発育しないことは,ヘモフィルス属を疑う鍵となる.本菌属には数種の菌種が含まれるが,呼吸器系の材料より検出される菌種ではインフルエンザ菌が特に重要である.本菌種はX及びV因子を要求すること,溶血性(ウサギ血液寒天)がないことにより他の菌種と鑑別される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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