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基礎から応用へ
文献概要
有機物質の酵素的定量法が日常検査にも導入されるようになってきた.検査試料のように圧倒的多量,多種物質の中に混在する微量物質を直接定量するには,基質特殊性の高い合理的な方法である.その方法には一種の酵素による1段階の反応を利用することもあるが,ブドウ糖酸化酵素法のように2種の酵素を連続的に働かせることもある.
酵素活性度の測定でも,生成物の定量を酵素的に行えるわけである.被検酵素の作用を停止させてから,生成物を酵素的に定量するならば,上記有機物質の定量と同様である.しかし現在検査室で行われているGOT,GPTのUV法はこれとは異なる.これはGOT,GPTの反応を停止させることなく,生成するオキザロ酢酸,ピルビン酸にMDH,LDHを作用させて,NADHの減少速度を測る.これらの反応速度をそのままGOT,GPTの反応速度とみなすのである.
酵素活性度の測定でも,生成物の定量を酵素的に行えるわけである.被検酵素の作用を停止させてから,生成物を酵素的に定量するならば,上記有機物質の定量と同様である.しかし現在検査室で行われているGOT,GPTのUV法はこれとは異なる.これはGOT,GPTの反応を停止させることなく,生成するオキザロ酢酸,ピルビン酸にMDH,LDHを作用させて,NADHの減少速度を測る.これらの反応速度をそのままGOT,GPTの反応速度とみなすのである.
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