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文献詳細

雑誌文献

検査と技術4巻2号

1976年02月発行

基礎から応用へ

統計学的思考・9

著者: 土肥一郎1

所属機関: 1中央鉄道病院内科

ページ範囲:P.111 - P.112

文献概要

1.一元配置法と二元配置法
 前項において述べた15匹のモルモットを使った実験は,L1(皮内),L2(皮下),L3(腹腔内)という注射方法の相違が免疫抗体の産生量に差を生じるかどうかを検定するためのもので,実験結果の一覧表では縦3列,横5行にならんだ数字のうち,縦のものは注射部位という点でそれぞれの列の中での共通性があるが,横のものはたまたま第1行に並んでいても何の共通性もなく,例えば第1列の2番目と3番目の数値を入れ替えてもかまわないものであった.
 これに対して,例えば血圧降下剤の効果を調べる目的で,8人の被検者を使って注射前後の血圧を記録し,これを表にしたものは,縦にも横にも,それぞれの中で入れ替えがきかないという意味の一貫性がある.これを二元配置法というが,今回はその二元配置法に繰り返しを入れた場合の分析法を説明する.その前に,前稿で示した計算法のうちで,

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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