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文献詳細

雑誌文献

検査と技術4巻2号

1976年02月発行

文献概要

知っておきたい検査機器

オートクレーブ

著者: 大塚正和1 清水喜八郎12

所属機関: 1東大病院中検 2筑波大学内科

ページ範囲:P.113 - P.114

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 滅菌とは,すべての微生物を殺すことであり,目標になるものは熱に強い枯草菌の芽胞であり,これを殺滅することにより滅菌が完了する.高圧滅菌を完全なものにするための重要な条件は,3要素,つまり温度,湿度,滅菌時間の相乗作用である.滅菌温度を得るための飽和蒸気は湿熱により微生物の細胞内タンパク質を凝固し死滅させる.
 検査室においても,最近の高圧滅菌器は,機能的に多くの進歩がみられ,滅菌の原理は変わりがないが,迅速化,小型化,自動化など種々改良が加えられ,装置の操作も簡単で,タイマーをセットし電源スイッチを押すだけで滅菌が終了する.操作が簡便になった反面装置の異常の発見が遅れ,滅菌が不完全になるデメリットがあるので,その点については常に十分な配慮が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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