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文献詳細

雑誌文献

検査と技術4巻3号

1976年03月発行

文献概要

最近の検査技術

Stat/Ionシステムによる電解質の定量

著者: 五味邦英1

所属機関: 1昭和大臨床病理

ページ範囲:P.194 - P.199

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 体液中の電解質,特にNa,K,Clは臨床検査として頻繁に,そして緊急に測定されている検査項目である.これらの電解質は水分出納及び分布,浸透圧,酸塩基平衡,神経及び筋肉の興奮性などに直接関与しており,そのアンバランスは生命の維持に重大な影響を与える.今日この測定は通常比色法,滴定法,炎光光度法などにより,あるいはClについては電導度測定法などが用いられるようになってきたが,更に近年電気化学分析分野の目覚しい進歩により,各種イオン選択電極を利用して,その電位差の測定により,正確でしかも迅速な測定ができるようになった.
 現在このイオン選択電極を採用した電解質測定機にはNaイオン測定,Caイオン測定用機器が市販されはじめている.一方,ここに述べるテクニコン社製のStat/Ionシステムはそれらの方法を応用したNa,K,Cl及びCO2測定器として市販されたものである.以下にその測定原理,使用法及び実際に使用して得られたデータの分析を加えて解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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