文献詳細
文献概要
失敗の経験
バラツキは機械の故障か?
著者: 川名由利子1 北村元仕1
所属機関: 1虎の門病院臨床化学検査部
ページ範囲:P.398 - P.399
文献購入ページに移動 6チャンネルのディスクリート型自動分析装置を導入して約半年たった1月の寒い朝のことである.自動装置といっても,動き出させるまでの準備はけっこう忙しい.機械のスイッチを入れてから,全チャンネルの比色系統が安定化するのをまず確認し,次いで試薬を流してブランク値を0に調整する.この最初の段階で,ビウレット試薬による総タンパク質の盲検値が異常に高いことを発見した.調整ツマミを回し切っても表示が0まで下がらないのである.
自動分析で一番恐ろしいのは,測定不能の故障である.メーカーがすぐとんで来てくれても,半日や1日はすぐたってしまう.その間に山積する検体.至急検査などが入って,病室から問い合わせが続いたりすると身の細る思いがする.
自動分析で一番恐ろしいのは,測定不能の故障である.メーカーがすぐとんで来てくれても,半日や1日はすぐたってしまう.その間に山積する検体.至急検査などが入って,病室から問い合わせが続いたりすると身の細る思いがする.
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