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ひとこと
時間外勤務
著者: 屋形稔1 稲生富三2 芹田馨3 中本潤子4
所属機関: 1新潟大中検部 2社会保険中京病院検査部 3北海道立衛生学院 4近畿大病院中検
ページ範囲:P.464 - P.465
文献購入ページに移動我が国の167の国公私立病院における緊急検査体制を集約(1969年)したところでは,実施していても大部分が本務の延長という形で超勤する程度で,宿直はわずか8,自宅待機(呼び出し)の形が109である.すなわち欧米ではほぼ定着しつつある検査技師の日当直が,我が国ではほとんど行われていない実情である.ただ一般病院は大学病院よりも実施の傾向が高く,その必要性も多いことが示されている.大学病院対象の調査(河野,1963年)では,51施設中完全実施が7校のみであるが,その57%は必要であることを認めながら実施不能としており,壁の厚さがうかがわれる.また体制を実施できない理由としては,人員不足62.5,法規上の問題12.5,設備不備20,技師の意識5%などとなっている.
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