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文献詳細

雑誌文献

検査と技術4巻7号

1976年07月発行

文献概要

技術講座 一般

尿検査・2—タンパク

著者: 長岡文1

所属機関: 1東京文化医学技術学校

ページ範囲:P.520 - P.521

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 尿検査を行うに当たってまず"尿"というものがどういうものであるか,また尿の検査が何を意味するものか,この検査がどう役立つかという基本的な知識を持ったうえで検査に当たらないといけない.尿検査は操作が概して簡単であり,検体である尿が得やすいため,ともすると軽視しがちであり非常に気楽に結果を出しているのが見受けられる.これは大きな間違いであり,操作が簡単であるからこそ種々の条件を整えたうえ,厳重に正しい操作を行わなければ正確な結果を得ることができないのである.また尿は,全身を回った血液が腎において濾過され尿路を経て排泄されたものであるから,腎・尿路系の疾患ばかりでなく全身の状態をよく反映しているので,尿検査はすべての検査の糸口となり,臨床上非常に重要であるということを十分に自覚し,慎重に結果を出さなければならない.
 尿検査には定性法と定量法があり,有る(陽性)か無い(陰性)かを見るのが定性であり,いくら含まれているかを測るのが定量である.定量は含有量を正確に数値として表すが,正確な数値は得られないがおおよその量を表すことのできるのを半定量という.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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