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医療・保健・検査
救急車とその資器材
著者: 久野雅教1
所属機関: 1東京消防庁救急部救急管理課
ページ範囲:P.529 - P.532
文献購入ページに移動 東京消防庁の救急業務は,昭和11年(1936)1月20日,6台の救急車をもって開始したのが,その始まりである.はじめ,具体的な法律根拠もなく行われたが,昭和27年(1952)に東京都条例により位置づけられ,その後,産業経済の発展に伴い全国的に交通事故をはじめとする救急需要が増加したため,昭和38年(1963)に消防法に具体的法的根拠をもって行われるようになった.ちなみに東京における救急活動の概要をみると,救急業務が始められた昭和11年中は,出場件数1,022件,救護人員837人であったのに対し,昭和50年(1975)は,救急車149台により出場件数253,476件,救護人員232,532人と驚異的な激増を示している.このような急激な需要の増大に対応して,救急用資器材も漸次改善され,今日に至っている.また,医師法との関係などから制限された中にあって,救急活動に適合した新しい資器材も逐次導入され,救急活動の質的向上がはかられている(表1).
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