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文献詳細

雑誌文献

検査と技術4巻8号

1976年08月発行

測定法の基礎理論 なぜこうなるの?

心電図記録の軌跡・5—距離・空間・時間的制約からの脱却

著者: 本橋均1

所属機関: 1結核予防会総合検診センター

ページ範囲:P.573 - P.576

文献概要

 1つの現象を,遠く離れた場所で観測あるいは記録する方法をtelemetryと名づける.心電図の観察にもこの方法が導入され,今日では,宇宙飛行士の心電図を地上の基地で持続観測することができるようになった.
 有線あるいは無線搬送法を用いて心電図のtelemetryを行う方法は,医療の広域化,すなわち一つの研究室あるいは検査室の仕事の内容を,そこから遠く離れた地域の被検者にまで広げたという点で,大きな進歩といえよう.あるいは事故患者の実体を刻々と離れた場所の医師に知らせることによって,救急医療は新しい時代に入ったといえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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