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文献詳細

雑誌文献

検査と技術4巻8号

1976年08月発行

文献概要

技術講座 血清

溶血反応,補体結合反応

著者: 荒竹ミサ子1 川上逸子1 永沼みち子1 菊谷光1

所属機関: 1東京女子医大病院中検

ページ範囲:P.590 - P.594

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 補体結合反応(complement fixation test,以下CF反応と略す)においては,第1段階で対応する抗原と抗体が,抗原抗体複合体を作り,適当な条件のもとで補体を結合する.しかし,この現象が起きたか否かは肉眼的に観察することができないため,第2段階でこれにヒツジ,その他の動物の溶血素感作血球を加えて溶血反応を起こし,その溶血の程度を肉眼で判定する.これをCF反応という.
 遊離補体量または補体の結合量が,溶血反応の有無もしくはその程度として判定され,補体がすべて結合されて遊離補体がない場合は完全非溶血を示し,反応結果は陽性である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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