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文献詳細

雑誌文献

検査と技術4巻9号

1976年09月発行

技術講座 病理

剖検介助・3—臓器の出し方(1)脳

著者: 清水一男1

所属機関: 1東海大病院中検

ページ範囲:P.676 - P.678

文献概要

 病理解剖は通常病理医である執刀者と介助者で行われ,執刀者の指示で剖検は進められる.剖検は病理医だけでは決してスムーズに進行しないし,また剖検の目的も達せられない.介助者は総合病院においては病理の技師によって行われることが多いが,介助者に要求されることは部屋の管理,運営から,臓器の肉眼標本作製,写真撮影,顕微鏡標本作製など多岐にわたった内容であるが,その中でも最も重要な事柄の一つは人体の正常な解剖学的構造を熟知することである.剖検介助に携わる場合には臓器の摘出手技に習熟することと同時に,常に病気の解明と人体の正常構造を知る努力をしながら介助につきたいものである.
 総論的な臓器の摘出方法などはいくつかの成書や解説書に書かれているので,それらを参照していただき,今回は脳の摘出方法のみについて記述した.解剖学的な名称を極力少なくし,学生,技師学校新卒者にも親しめるように写真を多く用いて解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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