文献詳細
文献概要
技術講座 一般
尿検査・4—ビリルビン
著者: 長岡文1
所属機関: 1東京文化医学技術学校
ページ範囲:P.684 - P.685
文献購入ページに移動ビリルビンは赤血球の崩壊により生じたヘモグロビンの"ヘム色素"より作られ,アルブミンと結合して肝臓に送られ,肝においてグルクロン酸と抱合体を作り胆汁中に入り腸へ排泄される.肝へ入る前の血中のビリルビンを"間接ビリルビン"と言い,肝で抱合体となったビリルビンを"直接ビリルビン"と言う.血中の直接ビリルビンは腎を経て尿中に排泄される.健康者の血中の主なビリルビンは間接型であり直接ビリルビンは少ないので,尿中にはごく少量(約0.02mg/dl)のビリルビンが出るに過ぎず,この量では通常用いられる検査法では検出できない.
掲載誌情報