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文献詳細

雑誌文献

検査と技術40巻1号

2012年01月発行

文献概要

技術講座 生理 シリーズ 乳房超音波検査・1

【総論】検診から治療に至る超音波検査の位置づけ

著者: 橋本秀行1

所属機関: 1ちば県民保健予防財団総合健診センター

ページ範囲:P.11 - P.17

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新しい知見

センチネルリンパ節生検:センチネルリンパ節とは,腫瘍(乳癌)からのリンパ流が最初に到達するリンパ節である.腋窩リンパ節のなかで見張りの役目を果たすという意味から“センチネル(前哨)リンパ節”と名付けられた.このリンパ節に転移がなければ,それより末梢(先)のリンパ節には転移がないと考えられる.現在,色素法,ラジオアイソトープを使い,手術中にセンチネルリンパ節を同定して,迅速病理診断を行っている.センチネルリンパ節に転移がなければ,腋窩リンパ節の郭清は省略している.この方法が臨床で使われるようになり,約半数以上の症例は不要な郭清を避けられるようになった.

参考文献

1) Fletcher SW, Black W, Harris R, et al : Report of the international workshop on screening for the breast cancer. J Natl Cancer Inst 85:1644-1656,1993
2) Kerlikowske K, Grady D, Rubin SM, et al : Efficacy of screening mammography : A meta-analysis. JAMA 273:149-154,1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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