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文献詳細

雑誌文献

検査と技術40巻1号

2012年01月発行

文献概要

オピニオン

これからの臨床検査部を考える

著者: 栁原克紀1

所属機関: 1長崎大学病院検査部

ページ範囲:P.32 - P.32

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 私は1991年卒であり,呼吸器疾患や感染症の内科診療に10年以上従事していた.2006年より検査部門の専従となり5年経ったため,やっと病院内における検査部の位置づけや役割がわかるようになってきた.内科や外科などの診療科を表舞台とするなら検査部門は裏方であるためその働きがわかりにくい.病院における検査部の重要性を改めて述べるまでもないが,その存在を病院全体にアピールする必要性は認識するべきである.

 診療科のニーズに応えていくことが一つの方法であるが,朝令暮改のように変わっていくニーズに対応できないことも多い.私のような検査部専属の医師は診療科との調整役を務めながら,軋轢が生じないように努力している.つまり診療科の要望を聞き,検査部の事情を理解してもらいながら,「落とし所」を決めている.医療機関では経営をかなり重視されており,臨床医や看護師は大変忙しく,検査部への要望も増えてきている.検査部も可能な限り支援しなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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