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文献詳細

雑誌文献

検査と技術40巻1号

2012年01月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

クロスコンタミネーション・キャリーオーバー回避プログラムの活用

著者: 山舘周恒1

所属機関: 1日本大学医学部附属練馬光が丘病院臨床検査部

ページ範囲:P.38 - P.39

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はじめに

 “コンタミネーション(contamination)”は科学の分野において“汚染”を意味する語として使われる.その一種である“クロスコンタミネーション(cross-contamination)”は“交叉汚染”を指す用語である.また,“キャリーオーバー(carryover)”は“繰り越し”や“持ち越し”を意味している.

 臨床化学分野の自動分析機はサンプルプローブや反応セルが共通で,さらにシングルマルチ型自動分析機では試薬プローブも全項目の試薬に共通で使用されている.汎用型自動分析機の反応セルやプローブは個々の動作完結時に実行される通常の洗浄動作のみではキャリーオーバーを完全に回避することは難しく,次の測定項目に影響を及ぼす場合がある.これを回避する機能として自動分析機ごとに特殊なプログラムが組み入れられている.

参考文献

1) 協和メデックス株式会社:クロスコンタミについて.第13回近畿分析試薬研究会,2009 (http://naraamt.or.jp/Academic/kensyuukai/2010/contamination01.pdf#search=反応セルのクロスコンタミネーション)
2) 稲次稔:臨床検査用分析装置における自動校正システムの開発に関するフィージビリティスタディ,2009 (http://www.jccls.org/seminar record/2010/06.pdf#search=反応セルのクロスコンタミネーション)
3) 日本臨床検査自動化学会:汎用自動分析装置の性能確認マニュアル.日本臨床検査自動化学会誌26(Suppl1):11-45,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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